歯の神経(歯髄)が細菌感染などにより、非可逆的な炎症を生じた場合を感染性歯髄炎といいます。細菌感染した歯髄は壊死に至る経過をとり、壊死した組織は根の先端から顎骨の方に出て根の先の歯根膜に炎症(歯根膜炎)や顎骨の炎症(顎炎)や嚢胞(歯根嚢胞)を形成したりすることになります。
そこで細菌感染した歯髄腔や根の先に生じた病変の治療を行う治療が根管治療です。
『知覚過敏症を引き起こす刺激』 1)冷刺激 冷たい風や飲食物の刺激 *温刺激ではないです 2)擦過痛 歯磨き時の歯ブラシの刺激 3)咬合痛 歯がぶつかる時の刺激 咬耗症の時に感じる 4)チョコレートなどの甘味の刺激 |
歯が痛みがでないのは神経の通っている歯髄、象牙質を硬いエナメル質が覆っているためです。このエナメル質が虫歯や外力によって失われると象牙質が露出し刺激をうけるようになります。
知覚過敏症は正式には象牙質知覚過敏症といいます。
根尖病巣
根の先に炎症が生じた状態です
瘻孔(フィステル)形成
根の先から骨を溶かし膿の通り道が歯肉まで通った状態です(内歯瘻)。
歯根嚢胞
根の先に膿の袋ができた状態です。
歯根破折
歯根にヒビが入った状態です。
歯髄炎
歯根膜炎
顎炎
根の治療が必要な場合、歯の状態によって治療の流れがいくつかのバリエーションに分けられます。
『ケース1:歯髄炎の歯髄除去からの流れ』
むし歯菌が歯髄腔に到達し、歯髄が感染・炎症を引き起こします。こうなると歯髄の保存は事実上不可能なので歯髄除去療法〈抜髄)を行います。 | 感染組織を除去、根管充填処置ができるように形態を整えます。 | 消毒薬を入れ蓋をします。完全に消毒できるまで繰り返します。 *治療回数はこの段階で変わってきます。 |
病巣が落ち着いたら充填剤で歯髄腔を密封します。 (根管充填) |
状態に合わせて、土台(ポスト・コア)を築盛します。 また症例によってクラウン(冠、かぶせ物)、CR充填、インレー(詰め物)によってかみ合わせを回復させます。 |
『ケース2:』
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