歯の数が足らない 先天性欠如

ヒトの歯は全て生えて乳歯で20本、永久歯で32本あります。何らかの原因で歯の数が最初から足らないものを先天性欠如歯といいます。先天性欠如歯は退化(一種の進化)として知られ、すでに第三大臼歯(親知らず)がない人も増えています。親知らずが無いことは多く、現在では先天性欠如にカウントしなくなっています。人類の歯は減る傾向にあります。  

2007年の日本小児歯科学会による疫学調査(1万5000人対象)によると1割の子供に親知らずを除く永久歯の数が少ないことが分かっています。その8割は1~2本の欠損で、約1割の人で5本以上歯が生えないという結果でした。  

原因は歯の芽(歯胚)ができなかったことによりますが、その多くは原因不明です。  

永久歯が無いことが早期にわかると、その後のメインテナンスや矯正治療、補綴治療を計画的に行うことができます。  ※6歳ごろには親知らず以外の永久歯の状態をレントゲンで確認することが可能となります。

『先天性欠如歯が判明した後の対処法』

1)永久歯に置き換わらない乳歯を大切に使っていく

2)矯正治療を行う

3)大人になり乳歯がむし歯などによりなくなった場合、必要に応じて補綴処置(インプラントや義歯)を行う

2024年02月22日